2008年6月29日日曜日

日本酒: 今井 at 千駄木


るみちゃんと、今井に行ってきました。実はこれまで、1軒目としてうかがったことがなかったので、「今日こそは」と素面でいったら、「印象がちがう」と言われました^^;
で、開店直後の最初の客としておじゃまして、最後の客として帰りました。5時間たっぷり、おいしく楽しく過ごさせていただきました。雨だったせいか、最初の予約の後客足が落ちた感じだったので、こちらとしてはのんびりできてよかったです。いつも予約をとるのに苦労してるけれど、遅めの時間がねらい目かな?


さて、まずお酒は、あんまり細かいデータとらなかったので反省。
 ・睡龍 純米吟醸 生原酒 18BY
 ・天隠 馨 純米吟醸
 ・睡龍 きもと純米
 ・竹鶴 純米吟醸原酒 15BY(!)
 ・竹鶴 純米吟醸熟成
 ・生酛のどぶ


ワインやビールも魅力のラインナップなのですが、やっぱり燗酒で攻めました。
「熱めに!」って言い続け(笑)


料理は、基本のコースが、
スープ、ハツ、つくね、野菜、わさびささみ、お好み、かも
でした。せっせといただいてたら、写真ぜんぜんとってなかったよー。ハツが非常によかったです。あと、フランス産のかもが…大人の味でさいこう…。
野菜とお好みで、賀茂茄子いちじくラディッキオ(葉菜)などをいただきました。いちじくって火をしっかり通すとより美味ですね。自分でも試したいです。ラディッキオは、苦みと甘みがあって好み。冬が旬らしいので、冬にまた食べようっと。
他の人の注文を見ていたら、長ピーマンがほんとに長くておいしそうなので、追加しちゃいました。種もへたもペロリ!


一品料理は
大根の実の醤油漬け
レバーのパテ
ささみ昆布〆わさび添え
といったところ。大根の実って初めて食べました。大根の味がする! すごく日本酒に合う。


後からおまけで、いちじくささみ昆布〆を試食。生ハムいちじくは好物なんですが、こちらも昆布のうまみが効いていていけます。あと1日たつとさらによいらしい。きっと水分が減って塩味が凝縮するんでしょう…いいなあ。
しめに、中国茶キャラメルアイス(自家製)をいただいて、ごきげんでした。

おいしいごはんにおいしいお酒に楽しいなかま。あー、いい夜でした。

whisky: Ardbeg Corryvreckan


気がつくと、whisky関連のエントリが少ないですね。食事のときに飲まないからですね。もうちょっとがんばってラインナップを紹介していこうと思います。
さて、Ardbeg蒸留所より、コミッティ(ファンクラブみたいなもの)限定のCorryvreckanが届きました。Corryvreckanというのは、蒸留所のあるアイラ島北部にあるうずしおの名前だそうです。そんなわけで、ラベルも渦巻いてます。この辺のおしゃれさがすきアードベグ。
1本しかなくてもったいないので、まだ開けませんが…楽しみだー。

その他: 反省文?

仕事が煮詰まったとか、体調をくずしたとか、おいがうまれたとか、PCとMacにおけるFirefoxとSafariの両立がうまくいかなかったとか、言い訳はいろいろあるのですが、このところずっとブログを更新できておりませんでした。ごめんなさいごめんなさい。
とにかく、写真の処理が一番めんどくさいので、古いものも写真だけアップロードしました。ひまをみて徐々に中身を書いていこうと思います。いっぱいアップされたなーと喜んでくださった方がいらっしゃいましたらごめんなさい。まだ文字はタイトルにしか書いてません。
そんなわけで、あいかわらず楽しくお酒飲んでます。今後ともよろしくです。

2008年6月24日火曜日

日本酒: 長期熟成酒研究会第28回勉強会・懇親会


長期熟成酒研究会第28回勉強会・懇親会に行ってきました。
長期熟成酒というのは、おおよそ作ってから3年以上寝かせたお酒を言います。近年一般に日本酒は新酒のイメージが強いですが、それこそワインと同じで、実はそうとうの長期熟成に耐え、しかも独特の風味を増していくアルコールなのです。この研究会は昨年20周年だったそうですが、現在出荷されている熟成酒には、30年物もあるんですよー。

さて、今回の勉強会では、まず1時間ほど福光屋で熟成酒の研究を続けてこられた梁井宏さんのお話がありました。熟成酒の歴史(実は、鎌倉時代あたりから文献に登場する)と評価(江戸時代には新酒よりも「全身がうるおう」として高く評価されていた)に始まり、明治から昭和にかけて古酒が消えなかなか復活しなかった理由を検討し、最後にこれからの日本酒の可能性を広げるための提言で終わる、中身の濃い、おもしろい話でした。級別制度があったころに一級酒に認定されるためには「水よりも色がうすくなければならなかった」というコメントにびっくり。飲食物の作り手として悲しくなるような処理だと思います…。作り方も飲ませ方も飲み方も、もっといろいろ考えていくべき、という提言はまさにその通りですね。いいお話をありがとうございました。私も、「長期」まではなかなか踏み込めませんが、熟成は本来日本酒に欠かせないものだと思っているので、バランスのとれたおいしいお酒をみんなと飲んでいきたいなあ、と心底感じました。


さて、その後はおたのしみ、懇親会です。約20蔵が50種類ほどのお酒を出品していました。特に目玉は別料金(1000円)でちょこっと(10ccぐらい)ずついただける達磨正宗「聖胎長養 昭和47年」(1972)李白「純米大吟醸 1986年」でした。写真は、その2本を開ける前のひととき。右の写真は、李白ですね。李白の方は、20年以上の熟成酒とは思えないようなゴールデンカラーに複雑な香りの高い、とてもスマートなお酒でした。コケや南国の花の香りに微妙なナッティさかな。味は軽くて、さらっとした印象でした。達磨正宗はその真逆といった感じで、焦げ茶でとろっとしていて、日本酒というより、うーん、マデイラとかラムみたいに見えます。ところが、味わってみると甘くないんですよ、これが。こげたようなナッティな香りがしてどんなフルボディなんだろう、と思いきや、味わいは酸味が勝ったすっきりした後味のあるお酒でした。どちらも料理に合わせるにはもったいない、と思いました。まあ、合う食べ物も少なそうだけど。

大塚屋酒店の京子さんに連れて行ってもらったので、一般のお酒はお互いに味見したりもできました。でも、さすがに濃厚なお酒が多いので、普段の酒の会ほどお酒が進まず。自分で9種類ぐらいいただいて、あとは味見させてもらった程度でした。上記の特別出品酒はのぞいて。よって、最後までよっぱらわずに過ごせました。いいことです。
特に気に入ったお酒としては
 ・達磨正宗 1989ビンテージ および 1999ビンテージ
 ・花垣 年譜 5年純米
 ・龍力 真古酒 1983年醸造
でした。なんか、こういう会でも気に入るお酒がいつものラインナップになりつつあります。実は、達磨正宗は私が初めて飲んだ熟成酒でした。こんな日本酒があるんだ!と驚いて以後私の中で長期熟成酒というと、やっぱりここが基準になります。いつの年代をいただいても、達磨正宗って味なんですよね。どうやって作っているのか、すごくすごく気になっています。花垣は、Fさん持ち込みの究極の花垣がおいしくて、別の会でいただいたオーク樽熟成ものがおいしくて、この年譜もおいしい(これは軽い甘みにナッティな口当たりがいい)と、なんだか同じ蔵のお酒とは思えないバラエティの広さにも驚きです。しかも、いろいろみんなおいしいんだもの。いろいろやっていてどれも「え?」という味の蔵もあるので、花垣ってすごいな、と心底思います。龍力は、個人的には飲むお酒によって好き嫌いが極端に異なる蔵で、基本はいいなあ、すごいなあ、と思うのですが、たまに「えええ!どうしようこれ」が混じってるところが謎。単に私個人の嗜好かもしれないけど。で、真古酒は肉が食べたくなる日本酒で、ナッティでスパイシーですっごくよかったです。

熟成酒はチーズや中華や蒲焼きなどに合うとよく言われます。たしかにその通り。というわけで、会場にも和食に限らずいろんな料理が並んでいました。チーズやチーズ料理、揚げ物、豚の角煮、イタリアン(肉のパスタなど)などなど。熟成酒は個性が強いので、どれに合うかな、などと考えながら料理をいただくのが、また楽しみでした。京子さんと「かにみそやじゅんさいは合わないねー」と合意。火が通っているものの方がいいみたいでした。

京子さんが「熟成酒って、日本酒だけを飲んでいる人よりも、ワインや洋酒を飲んでいる人の方が受け入れやすいのかもね」と言ってましたが、たしかにそうだろうなあ、と思います。自分の書いている評価を見ても、ウィスキーのテイスティングしているときと同じ評価基準で考えているのがよくわかります。他のお酒の会とは一風変わった、テイスティングイベントとしてもとても楽しい会でした。毎回とは行かなくても、また行きたいです!ひとつだけ残念だったのは、提供されるのが常温のみだったこと。熟成酒は実はぬる燗なんかもとってもいいので、今後はぜひ燗も導入してほしい!

2008年6月23日月曜日

wine: ほたるいか


冷凍のホタルイカ刺身を買いました。富山から送られてきます。冷蔵庫で解凍して、晩ご飯のメインはホタルイカのお刺身! なんだかむしむしして不快だったので、キリッと冷やしたロゼワインでいきます。うん、いい感じ。実は最近すっきりしたワインが飲みたいときは白よりもロゼを選ぶことが多いです。ドライなロゼって、白よりも個性が少なくて刺身系に合わせやすくてさっぱりいただけるような気がするのは、単に私の勉強不足かしら。個性の幅が小さい分、適当に選んで楽に飲めるというか。飲み物がワインだったので、後でホタルイカの残りをブロッコリーとパスタにしていただきました。ああ、満足。

2008年6月21日土曜日

日本酒: 井のなか


秋葉原でHさんとyuoと会っていて、「晩ご飯どうしようか」という話になったら、Hさんが「井のなかは?」 さすがに土曜日の当日は無理だろうーと思いながら電話してみたら、ぎりぎり入れてしまいました。しかも「前菜の9種もりあわせお願いできたらうれしいんですけど…」と言ってみたら、やってくれました。忙しいところ、ほんとにありがとうございました。しかも、「たしか飲んべだったと思って」とふき味噌だのなんだの、いくらでも飲めそうなラインナップでした。


さて、ふだんあんまり日本酒を飲まないHさんに初来店のyuoが一緒だというのに、平気で「味がしっかりしたお酒を燗中心でおねがいしまーす」と頼んでしまう私。
最初は、秋鹿もへじ無濾過生原酒の澄み酒とにごりを飲み比べ。秋鹿の新酒ってあんまりイメージがありませんでしたが、キリッとおいしかった。澄み酒のがより好みかな。
つづいて、竹鶴純米吟醸原酒を、15BYと18BY飲み比べ。全員15BYに感動。お、気が合うね。
この後はお燗で旭菊 大地(はじめて飲んだけど、しっかりしていて好み)、鯉川鉄人うすにごり竹鶴番外編13BY隆特別純米雄町六拾無濾過生原酒仙亀80%精米という感じ。


鉄人うすにごりでフレッシュな気分になったので、「次は熟成系で」とお願いしたのですが、竹鶴番外編はHさんに「紹興酒?」と言われてしまいました。やっぱり熟成酒はたーいへんおいしいけれど、飲み方や薦め方が難しいです。


つまみもいろいろ頼んで、みんなおいしかったです。写真は、ししゃも。美味。それにレバ刺しもよかったなあ。もうちょっとお腹にたまるものが食べたいなあ、というリクエストに、ぶたしゃぶを勧めてくれました。工藤さん曰く「脂が固まるのがいやだから、冷蔵庫に入れないで自然に冷ます」そうです。確かに、その方がジューシーでおいしい。おお、家でもまねできる料理のコツ!


目の前に置かれた「梅酒のビン」が気になりました。梅が普通の倍以上入ってるんですよ。訊いてみたら、梅酒ではなく、梅の酢漬けだそうです。味見させてもらったら、酸味と甘みが強烈で、とってもおいしい。おやつに何個も食べられそう。うーん、来年は自分でもやってみよう。
と、そんな感じで、いきなりうかがったにも関わらず、楽しくおいしく過ごさせていただきました。しかし、去年の10月以来だというのに、覚えてくれていて、心底感激でした。ああ、もっと通っていっぱい食べたいなあ。

2008年6月10日火曜日

その他: 今年の梅酒はみりんです


実は、甘みのあるお酒はほとんど飲まないのですが、ここ数年梅酒は作っています。なんだか、いろいろ実験するのが楽しいのです。普通の(おいしい)梅酒は最近酒屋さんでいろいろ売ってますから、私は毎年実験くんです。ちなみに、去年はダークラム黒糖梅酒でした。今年ビンに移すに当たって味見してみたら、さわやかな酸味がキューッと感じられる、なぞの酒になってました。甘いのがいやなので、いつもぎりぎりしか糖分入れないんですよね。ラムが甘すぎてあんまり飲めない私としては、こっちのが行けるんじゃないかと思いました。
さて、今年はどうしようかな?と思いながら、いつもお世話になっている近所の山桝酒店へ。ちょうどみちこさん(若奥さんで、私と酒の趣味がとても合う)がいたので相談すると、「みりんで漬けるのがおすすめ!」と言われました。「甘すぎるのでは?」「「だから、みりんだけで砂糖は入れないの。半年もするとちょうどよくなるよ」なるほど。さらに、1年、2年と熟成が進むほどおいしくなるそうです。これは試してみるしか。というわけで、今年はシンプルに梅の実みりんだけでいきます。さあ、来年はどうなるかなー。

調味料は本物で、というのが私(わが家)の方針です。もちろん、すべてが本物なのが一番だけど、いつでも最高の食材をそろえるわけにはいかない一般家庭では、調味料から気を遣うのがおいしいごはんへの一番の近道だと思っています。塩、醤油、味噌、どれも最高級じゃなくていいけど、まともなものを使うだけで味が大幅アップするんだもん。さらにお酢は米酢が基本、そして今日の本題のみりんも重要です。いいみりんを使うと、味もよくなるし、砂糖の使用量が大幅に減ってヘルシーなのです。角谷文治郎商店のと九重味醂のと、番外編で福光屋の福みりんも試してみました。どれもおいしいですが、甘みと旨味のバランス的に角谷文治郎商店の三州三河みりんが一番好みです。というわけで、梅酒にもそれを使いました。さすがにみりんの一升瓶は初めて買ったなあ。