2008年11月28日金曜日

Portugal->London->日本: 帰り道

朝はやーく起きて、タクシーで空港へ。道が空いていて行きの半分ぐらいの時間で着いてしまいました。搭乗手続したけれど、さすがに今度はビジネスクラスにはなりませんでした。あはは。

私のスーツケースはロンドンでは「国際線の手荷物OK」と言われていたんだけれど、今度は「預けないとだめ」と言われてしまいました。でも、これってロンドンで買ったばかりなので、免税品なんですよね。「免税手続しないといけないから、持って入らないわけに行かない」と抗議したら、出国して免税手続した後にチェックインしろ、ということになりました。しょうがないので、大事なものだけ取り出して、とりあえず出国。免税手続カウンターを探して手続きして、無人のチェックインカウンターに電話で係官を呼び出して。「航空会社のカウンターでチェックインしなさい」と言われたので「航空会社のカウンターで、ここでチェックインしろって言われたよ!」と切れてみました。で、無事にチェックイン終了。そんなことをしていたらあまり時間がなくなって、あわてておみやげを買いました。お菓子と、うさぎ肉のパテの瓶詰め。お店の人は普通に袋に入れてくれたので何もうたがわずにyuoのショルダーバッグに突っ込んだのですが、それが後でまたもめるねたになるとは…。さて、そんなこんなで、なんとかロンドン行きの飛行機に乗り込んだのでした。

ヒースロー空港では乗り継ぎ時間が2時間程度でした。やたらとターミナル間が遠くてちょっとあせりぎみ。ターミナル間連絡バスで日本行きの便が出る第5ターミナル(だったかな)に移動して、セキュリティチェックを受けます。私はすんなり通過。ところが、yuoがなにやらひっかかってるよ? 詳しくチェックするカウンターに回されて、係員の人がyuoのバッグの中身を文字通り全部出して検知器で確認しています。しかも英国人らしく作業がとろい。「どうしたの?」「おみやげのうさぎのパテがひっかかった

…そう。パテは水分を多く含んだ物質なので、本来購入した店で袋に密閉してもらわないと機内に持ち込めないものだったのでした。リスボン空港の免税店の係員でてこいーという気分でしたが、いまさらしょうがありません。「廃棄するか、このショルダーバッグごとチェックインするか」と訊かれて、まよわず「チェックインする」と答えたyuo、えらい。でもこのバッグ、ノートPCとか財布とかいろいろ入っているのです。チェックインしたくないものをポケットにつめこんで、ノートPCを小脇に抱えるyuo。ちょっと笑える。セキュリティチェックのお姉さんは実はいい人で、「じゃあ私がチェックインカウンターまで連れて行ってあげる」と窓口を閉めて一緒に来てくれました。…が、yuoの後ろに並んでいた人たちは愕然としただろうなー(窓口自体はもう1ヶ所あったけど)。

バッグのチェックインはあっというまにおわって、やっと落ち着いたので、まずは行きに気になっていたPort Ellen 28yearsを探しにWhisky Exchangeに行ってみました。あ、あった。喜んで購入しました。このOrd & Lareシリーズは木でできたケースもミニチュアのトランクみたいでかっこいいです。それからブランド店をひやかしていたら、yuoが「バッグがほしい」と言い出しました。…まあ、円高だし、いいんじゃないですか? 結局、ポール・スミスのおしゃれなブリーフケースを購入しました。円高だからこそできた贅沢ですね。
ちょっと時間があったので、最後にビールを飲むことに。ちょとしゃれたパブみたいな店に入って、適当なエールと、スパイシー・ローストナッツなるものを頼みました。このナッツがあたりでした。大きなアーモンドに、ほのかにカレー風味の味付けがしてあって、まさに止まらなくなる味。量が多くて食べきれなかったけど、あんまりおいしかったのでナプキンにつつんで持ち帰り、その後3日間ぐらい私のおつまみになりました。










飛行機はわりと空いていて、離陸後にとなりのいない席に移らせてくれたので、覚悟したよりは快適に過ごせました。食事は、まあ、年々貧しくなっている感じですが、その代わり大味でも食べられる内容になっている気がします。へたにこじゃれているよりその方がずっとありがたいです。行きの教訓(飛行機で芸術映画を見ても楽しめない)をもとに、適当なアクション映画を見て、読書して、寝て過ごしました。水をいやというほど飲みました。普通のフライトだった、という印象。

さて、今回おみやげに買ってきたワインです。
Monte Maiorは現地で飲んで気に入ったものがたまたまナポレオンで売っていたので購入。たしか10ユーロぐらいでした。このラベル、点字が印刷されているところがおもしろいです。右のQuinta de Cotteはナポレオンのおじさんに「飲む2時間前に開けろ」と言われたフルボディ。25ユーロぐらいだったかな。飲むのが楽しみです。日本でも気軽にポルトガルワインが買えたらいいのになあ。

2008年11月27日木曜日

Portugal9->Lisboa: Ginjinha

今日はOpenBSD mini Hackersonの解散日。ホテルをチェックアウトしてスーツケースを転がしながらHacking roomに向かいました。しかし最後まで片付けながらハックを続ける野郎ども。すんごく寒くて待ちくたびれたので、コインブラ大学のキャンパスを散歩したりしてました。
昼前にタクシーに分乗してCoimbra-B駅に直接乗り付けて、そこから特急列車でリスボンに向かいます。駅で列車待ちの間にカフェをくいっと立ち飲みしてお菓子パンをかじってお昼代わり。だんだんポルトガル的生活に慣れつつあるのに、もう明日の朝でおしまいなんて、ちょっとさびしいなあ。
列車に乗って席を確認すると、同行9人のうち8人で車両真ん中にあるテーブル付きの席を占拠する形になっていました。で、残りのひとりがすぐ後ろの席。座ってみんなが最初に取り出したものは…もちろんノートPC。私以外全員キーボードを叩きながらの愉快?な旅でした。まったくもう。
ひとりはそのまま別れて空港に向かっていきましたが、我々を含め8名は明日朝の飛行機なので、リスボンの繁華街にあるホテル・ムンディアルにチェックインしました。えーと、とりあえず普通のシティホテルって感じでしたね。


さて、荷物を置いてロビーに集合して、「おれがいいところに連れてってやる」とガイドを申し出たお酒大好きポルトガル大好きスイス人のマークについてぞろぞろ行くと…いきなり小さなバーにやってきました。お酒を出すカウンターしかない店で、みんなお店の回りで立ち飲みしてます。ここで売っているお酒は、サクランボのリキュールGinja(ジンジャ)。お店の名前はA Ginjinha。そのまんま…。サクランボ1個とたっぷりのジンジャが入ったグラスがひとり1つ回ってきました。昼から立ち飲み、わーい。味は、そうですね、さっぱりした梅酒に似ていて、ちょっとスパイスも入っているのかな?というエキゾチックな香りがしました。サクランボは、まあ、飾りかな。さすがにこれを飲んでいる女性はあまりいなかったので、ひとりでは飲めなかったと思います。マークに感謝。


燃料が入ったので元気になったのか、誰ということもなく、高い方へ歩くことになって、街を見渡せる展望台にやってきました。ポルトガル初日に行ったのとは反対方面の、比較的新しい地区だったので、なんとなく街が明るい印象。


まだずいぶん早い時間だったのですが、「おなかがすいた」という声があがったので、早めの晩ご飯。Trindadeという、ビールメーカー直営のレストランでした。ここはうまいぞ、というマークのお墨付き。みんな適当にビールと本日のサービスメニュー(ビーフストロガノフ)を頼む中、魚にこだわるyuoと私。yuoはバカリャウ・ア・ブラス(干しタラとポテトの卵とじ)にビール、私はバカリャウ・コン・ナタシュ(干しタラのグラタン)にハーフの白ワインTerras Altasというダオン地方のワインでした。この旅行で初めてダオンのワインをいただきました。うーんと、まあハウスワインだし、普通? 単に飲んだ中だけで言うなら、私はドウロのワインが一番気に入ったな。この白ワインはフレッシュでフルーティーという感じ。料理は、バカリャウはとってもおいしかったです。みんなのまねしてビーフストロガノフにしなくてよかった。バカリャウのグラタンにはあらくつぶしたじゃがいもが載っていて、ほくほくでいい塩加減で、ほんとすばらしかった。ただ、野菜がないのが残念でした。


店を出て、ビールを飲む派(ほんとよくビールを飲む人たちでした)と買い物散歩派に別れて、街をぶらぶら。我々は買い物散歩派です。前に行った酒屋ナポレオンでおみやげワインを1本買って、本屋をのぞいたらもうお店の閉まる時間になってしまったので、ホテルに戻って解散しました。また会いましょう! 写真は、街の繁華街から見たエレベーター(街の高台に行ける)です。なんだか不思議な光景。

夕方に食べたので夜になってもお腹は空かず、でも何もないのもさびしかったので、ホテルのラウンジでちょっとお酒を飲みました。…何を飲んだか覚えていません。yuoはヴィンテージポートを飲んでたんだけどな。明日は朝早いので、部屋で荷物整理をして、就寝。

2008年11月26日水曜日

Portugal8: Conimbriga遺跡



今日は、Coimbraからバスで30分ほどの郊外にあるConimbriga(コニンブリガ)に行きました。ここには、ローマ帝国の都市の遺跡が残っています。それにしても、いいお天気で寒い日でした。コインブラ駅前でバスを待っている間も、バスに乗っている間も、降りてからも、もう寒くて寒くて。10時ぐらいについて、帰りのバスは13時(日に2本しかない)だというのに、チケットを買って最初に行ったのはカフェでした。いやあ、遺跡以外なーーーーんにもない場所で、付属の博物館(カフェとトイレあり)以外はすべてふきっさらしだったという。熱い紅茶(ティーバッグだけど)をゆっくり飲んで30分ぐらいかけて体を温めて、しっかり準備のできたところで遺跡に向かいました。

季節外れの平日だったので、中学校のクラス遠足みたいな集団がいた以外はほとんどひとりで好きに歩き回れて、寒さ以外はとても気分がよかったです。遺跡も興味深く、説明はほとんどなかったのですが、かえって空想がふくらんでワクワクしました。しかし、たいして広くないのに公衆浴場が4つもあったぞ。古代ローマ人ってほんとお風呂好きだったんだなあ。
1時間ほどで遺跡から戻って入り口の博物館を見学。古代ローマ時代の生活などの研究展示はけっこう高レベルだと思いました。展示にはほとんど英語がついていたので助かりました。当時のコニンブリガの広場の模型があって、おもしろくてなめるように見てしまった。


コニンブリガ周辺は、オリーブの木ばっかりでほんとなーーーんにもなかったのですが、行き帰りのバスの道中は、あちこちの小さな村を回るので楽しかったです。数時間のショートトリップだったけれど、なんだか満足。


さて、コインブラに戻るとちょうどお昼時だったので、yuoと待ち合わせて街でお昼。さすがにO Serenataに3回行くのもどうよ、と思ったので、近くの別のポルトガル料理屋にしました。でも同じマットを使っていたから、同系列だったのかも。こちらは、まあ、普通の街の食堂という感じかな。昨日の食べ過ぎ飲み過ぎがたたっていたので今日ばかりはお酒なし。水を飲みながら、野菜スープと、バカリャウ・コジード(干しダラのバターソース)を食べました。さっぱりしていておいしい。干した魚を戻して調理しているので、独特のうまみとシコシコした食感があって、他の魚とはやっぱりひと味違います。ゴロンとそえられているゆで卵は謎だったけど。ポルトガル人は卵好き? 山のようなおいもは無理でしたが、あとは完食!

食後はyuoと別れて、ちょっとお店をのぞきながら帰りました。明日にはもうコインブラを立つことになります。早いなあ。コインブラ最後の夜だというのに、やっぱりおなかがもたれて、晩ご飯は果物とナッツとビールだけでした…。なんだかだんだん、主食は昼、になってきました。

2008年11月25日火曜日

Portugal7: Portoへ


今朝は早起きしてポートワインで有名な、ポルトガルの商工業の中心地ポルトへ。コインブラ駅から、アヴェイロ乗り換えでのんびり2時間ほどかけて行きました。よいお天気だったんだけど、今日はとっても寒かった! 道中の列車の中でこごえそうになりました。さらに、長距離列車は中心街に直接入らないので、カンパニャン駅で普通列車に乗り換えないといけないのに、列車が遅れたらしくて、普通列車にほんの一瞬の差で乗り遅れてがっくり。
幸先の悪い始まりでしたが、ポルトはきれいでした。ドウロ川に向かって下っていく造りになっている街は世界遺産にも登録されているほどで、趣のある場所でした。しかし、普通に洗濯物とかが干されている世界遺産ってどうなの?って気もしなくはないけど。

川の対岸はヴィラ・ノヴァ・デ・ガイア地区で、ポートワインのワイン工場が並んでいます。いい感じに一望できる場所からぐるっと写真をとってみました。

ポルトの中心街は道は広かったけどサイズはコインブラと変わらない感じでした。とりあえずインフォメーションで地図をもらって、みはらしのよさそうなSe(カテドラル)に向かいました。前まで行ったら日本人の団体が見学中でちょっとびっくり。ポルトガルで初めて日本人に遭遇したよ〜。まあ、あちらのがもっとびっくりしたかもしれないけど。急に日本人が一人でぷらっと現れたんだし。建物自体は18世紀バロック様式らしく、そろそろバロックの重派手さに食傷気味の私は外側を眺めただけで十分ということにしました。どうも、ずっと英国の研究中心だったせいか、バロックの建築や彫刻はあまり得意ではないのです。疲れちゃって。
それで、あとはぶらぶらと街の営みを見学しながら川の方に向かって降りていきました。河口が近いせいか、この街にはカモメが多いです。高い建物の修理は見ているだけでどきどき。

コインブラよりは足に優しいとはいえ、やっぱり石畳は厳しいなり。
ほとんど川の近くまで降りて、写真右はボルサ宮という商業組合の建物。私の目的地はその裏手にあるサン・フランシスコ教会でした。撮影禁止だったので写真はありませんが、内部の金泥細工のバロック装飾が見事だというので、一番見たいと思っていたのです。はい、本日の私のバロック受容力はここですべて使い果たされる予定になっていたわけです。それほど大きくない建物でしたが、一歩入ると内部がすべてキンキラキン。もとはゴシック様式だったので、建物自体の威圧感はあまりなく、垂直方向にのびる柱などすべてが彫刻され、金箔で覆われていました。窓が少なくてちょっと薄暗い中で輝く金箔。これは昔の人も信心しちゃうよねー、と納得できる圧倒感でした。
それにしても、どの教会に行っても宗教音楽がほのかに流されているんですよね、ポルトガル。ミサなど、教会で生で演奏される音楽のすばらしさを知っていると、それがかえって興ざめに感じられてしまいます。普段はしーんと静かで、ミサの時だけ荘厳な音楽が流れるって方がよくないですか? 宗教音楽ってBGMとして使うようなものじゃないと思うんだけどな。


見学後、もう昼だったので、川縁のレストラン街に出て、適当な店で食事。左の写真に写っている店のどこかです。ヴィーニョ・ヴェルデをハーフボトルで注文したら、酸味がかなり強くてまあまあレベルでした。若飲みするワインだから、そういうものなのかな? 料理は、アレンテジャーナ風アサリと豚の炒め物です。じゃがいもも入ってます。これが、けっこうおいしいんだけど、ごらんの通りすんごく多くてとても食べきれませんでした。おなかぱんぱんで、カフェだけもらってしめくくり。ここでの食事は20ユーロ近くになりました。この旅行で一番高いランチでした。コインブラのお気に入りレストランO Serenataなら10ユーロで済むのに…観光地価格だ−。

ワイン会社では、それぞれ有料の見学コースを用意していて、「英語のツアーがあるか」と聞くと時間と料金を教えてくれます。ただし、普通のワインもポートも加工は生産地のドウロ川上流でおこなわれているので、ポルトで実物が見れるのは貯蔵庫(の一部)ぐらい。時間があったら、ぜひドウロ川上流まで行ってみたかったな。2日程度のツアーがあったりします。
いくつかの会社を回って問い合わせてみましたが、時間の希望が合わなかったりすでに満員だったりで、なかなか決まりませんでした。結局、わりと大手のCalemで30分後ぐらいのツアーを予約。待ち時間の間にサンデマンの無料展示スペースで往年のポスターなどの展示を眺めていました。なかなかおもしろかったです。昔のポスターって、おしゃれだし、研究対象としても興味深いものです。

Calemのツアー集合時間に行ってみると、カナダ人のカップルとリトアニア人の男性がひとり。みんな20代ぐらいで、私もそれぐらいに見られたみたいで、わきあいあいとガイドさんの後についてコースを回りました。写真パネルを見せながらブドウ栽培や醸造などの加工工程を説明した後、貯蔵庫の方に入って、とんでもなく巨大な樽の間を歩きます。ながーい定規みたいなものは、この樽の中でこのラインまで残っていたら何本瓶詰めできるかを示しているそうです。30分もしないで、ツアー終了。後はホワイトポートと10年物のポートの試飲がありました。有料でその他のお酒も飲めますが、つまみ類はありません。さすがに甘いお酒は飲むのに時間がかかるので、ツアーについている分だけで1時間近くおしゃべりできました。おかげで、リトアニアの冬の天気や酒事情などに詳しくなりましたよ:) そろそろ帰りの列車の時刻が近づいてきたので、まだ飲む気まんまんのツアー仲間を残して私は退散。自分へのおみやげにホワイトポートの小瓶を買いました。さわやかな甘さが、けっこう食前酒としていい感じだったので。

川縁を歩いていたら、カモメがいっぱい。
駅の売店でバカリャウ(干しダラ)料理特集をしている雑誌を見つけて、列車で読みながら帰りました。日本でもなんとかしてそれっぽいもの作れないかなあ…と思って。


さて、コインブラに帰ってみると、なんとびっくり、今日はOpenBSDレセプションディナーの日でした。そんなのあったんですね。とっても高級そうなブラジル料理屋Ze Cariocaで、初めてシュラスコを食べました。ブラジル料理の肉がおいしいのかポルトガルの肉がおいしいのかよくわかりませんが、とってもしっかり味のある肉で、どれもこれもお薦めレベルのおいしさでした。が、昼にがっつり食べていたので、あんまり入りません。…前もって、「今晩は肉」と教えてくれればよかったのに〜。

食事の後、これからhacking roomに戻るぜ、という人やら、ホテルの近くのバー(英国のパブみたいなお店)でビール飲もうぜ、という人(yuoもここ)やらいたのですが、これ以上は水の一滴も入らないほどお腹いっぱいだった私はお先に失礼して寝ました。みんな、よく飲むなあ。


2008年11月24日月曜日

Portugal6: 本日休養日…

おはようございます。目覚めると、ちょっと怪しいお天気でした。夜のうちに雨が降ったようです。ほんとはどこかに出かけようと思っていたのだけれど、この疲れっぷりではとても無理。明日明後日はちょっと遠くまで行こうと思っているので、お天気もよくないし、今日は休養日にしました。


せっかく予定がなくなってので、ホテルと大学の間にある植物園に散歩に行きました。ここはコインブラ大学植物学部の付属植物園らしいのですが、平日は誰でも入れるようになっています。畑のようになっている場所もあれば、きれいに造園されている場所もあり、なんとかぬれていないベンチを見つけてぼーっとくつろいだりもできました。紅葉がとても鮮やかでした。人がほとんどいなくて紅葉の上をひとりでカサカサ音を立てて歩いていると、ちょっと贅沢な気分になります。

…が、突然さーっと雨が。傘を持っていなかったので、あわててホテルに戻りました。帰ってきたら、降り出したときと同じように、突然雨がやんでしまいました。なんだか変な天気。yuoがまだホテルの部屋にいたので、一緒に街に出てお昼を食べることにしました。

「前に行ったレストラン、おいしかったよね」と相談して、またO Serenataにやってきました。ここ、周辺に比べて明らかに建物も内装もきれいです。しかも値段はよそと変わらなくっておいしい。ポルトガル的には量が少ないのかもしれないけどね。

今日はハウスワインの白をカラフェで頼むと、ウェイターさんも覚えていてくれたらしく、微発砲のワインを持ってきてくれました。これが、すっぱすぎず甘すぎず、とってもおいしかった。これで2ユーロなのですから、うれしくなります。ポルトガルワインすばらしい。これ、また飲みたい。
今日もまず野菜のスープをいただいて、yuoは鯛のグリル、私はハタのグラタン風。ハタは卵たっぷりのグラタンソースをかけて焼いてあり、ものすごくおいしかったです。ポルトガル人って、卵系ソースが得意なんじゃないかしら。昨日のお菓子もおいしかったし、日本でも一時はやったエッグタルトもポルトガル生まれだし。あんまりおいしかったので、見事にきれいに平らげました。おかわりしたいぐらいだった! カフェをいただいて、大満足でした。

yuoはhacking roomへ、私はホテルに戻って、例のごとく隣の雑貨屋でビールなどを買い込んでから、あとは昼寝したり本を読んだりして過ごしました。お昼に満足したので、夜はほとんど食べる気にならず、yuoにはほかの人たちと一緒に晩ご飯を食べてもらって(イタリアンだったらしい)、私は適当にビールにナッツで済ませ、たっぷり眠りました。