2009年12月31日木曜日

日本酒: 大晦日の晩ご飯


大晦日は毎年、おせち作りにはげむので、晩ご飯を作る元気がありません。
となりのスーパーでお刺身などを買ってきて、手抜き豪華にだらだらと飲みます。
今年は、昨日来てくれたMG島くんが豆源郷のおいしーい油揚げをくれたので、さらに豪華になりました。さっとあぶってしょうゆを回しかけ、さっくさくのところをいただきます。
近年Pながうちで年越しをするので、ごはんも多めに炊きました。家で五合も精米してごはん炊いたの初めて。
お酒は、みんなでエビスビール。その後は私だけがちびちびと、昨日の大雪渓純米樽酒だの燗にした弁天娘だのをいただいてほんわりしておりました。自業自得なのですが、29日の夜まで仕事していて、30日は大掃除と宴会、31日はおせち作りと、休む間がなかったので、ここでやっと今年も終わる気分になれました。
真夜中ちょっと前には年越しそばをいただきます。おそばは、家からも近くて最近お気に入りの童心庵にお願いしておいたもの。ああ、おいしかった!

2009年12月30日水曜日

日本酒: 30日は鍋で日本酒!の会

毎年、12月30日には家で鍋をつつきながら日本酒を飲む会を開く習慣です。まあ、会というより、年の最後に友達とわいわい飲みたいだけなのですが。今年はぶたしゃぶにしました。ゲストは毎年登場のFえださん、25日から引き続き登場のMG島くん、「あれ、明日からじゃないの(爆)」のPなという男子3名でした。
よって、肉は平田牧場の金華豚を800g用意してあったのですが、それじゃたりないだろうなーと、あと400gぐらい買い足して、ツナとレタスのサラダとか、松の屋でいただいた隠岐の島産わかめをつかったトマトとわかめの酢の物とか、最近はまっているはすのきんぴらとかも用意して、迎え撃ったわけです。さらに、MG島くんが豆源郷のすばらしい木綿豆腐を買ってきてくれたので、半分は冷や奴で、半分は鍋に入れました。ぐっじょぶ!
結局肉は1kg消費され、雑炊までしっかり食べて、みんな満足しました。ちなみにPなは白ごはんも食べてたなー。

お酒は、なぜかまずオーストラリアの地ビールを何種類か味見して、日本酒に。冷酒派はFえださんの豊盃純米しぼりたて生酒。とろっと濃厚でしめにぴりっとアルコールが利いたFえださん好みのお酒でした。燗酒派は、MG島くんの弁天娘純米五百万石17BY。よいぐあいに熟成されて、とっても体にしみる味。それから、日置桜八割搗き山田錦18BY(内田百種園の米使用です)。開けたてだったので、来年ゆっくりゆっくりいただきながら味の変化を楽しむ予定。

いったん片付けて、MG島くんが帰り、残った宿泊組がウィスキーを飲み始めたころに、HJ谷さんが同僚のIさんを連れて参加しました。ちなみにふたりとも女性。やっと女子が来たよー。
ウィスキーは特に新しいものを開けなかったので割愛します。HJ谷さんは主に大雪渓純米酒の樽酒(ご近所の山枡酒店の店頭で樽から瓶に詰めてくれました)を、Iさんはいいちこフラスコボトル(いいちこの最高級バージョン)を飲んでました。うちは何屋だ状態(笑) 3時過ぎまで飲みながらおしゃべりして、結局みなさん雑魚寝して翌朝帰っていったのでした。楽しかった。また来てね!
# あ、ちなみに例年うちで年越ししているPなは残って論文書いてました。えらい。

2009年12月28日月曜日

ランチ/日本酒: ぶっかけや


西日暮里駅の近くに、讃岐うどんの店ができているのを発見。今年の9月にできたようです。名前はぶっかけや。その名の通り、ぶっかけうどんがいろいろありました。もちろんかけやかまあげ系もあって、トッピングの天ぷらなども追加できます。昼時に通りがかったので、入ってみました。私が鬼玉ぶっかけ(辛)で、yuoがかしわ天ぶっかけ。うん、おいしい。うどんもだしも気に入りました。(辛)は、ほんとーに辛かった。辛いもの好きとしても満足。家の近くにこのレベルのうどん屋があるのはうれしいなあ。

というわけで、気に入ると通ってしまうくせのある我々、翌日29 日は夜にうかがいました。夜は一品料理や鍋もできて、串あげがありました。夜メニューには書いてなかったんですが、お願いしたら昼と同じ天ぷらも出してくれました。ぶらっといったので写真はありませんが、夜もおいしかった。串あげの海老しんじょがとっても気に入りました。しめにいただいたかまたま、すでに混ぜられたものがお椀にもられてでてくるのですが、これが非常によかったです。聞けば、料理をしているのは和食屋で修行していた方だそうなので、どうだこれが讃岐うどんだぞ!というより、総合的な料理としてのうどんを追求しているのかも?という印象でした。
お酒は黒龍のいっちょらい(純米吟醸)と本醸造、あとは鬼ころし(パック酒)ですが、どれも燗を頼めます。初めてなので一応ひととおり飲んでみました。私は480円の黒龍本醸造の燗がいいな。うどん屋なのでお値段も安くて串などポーションの小さいものが多いし、夜も22:30(金曜日は23:30)まで開いているので、疲れた夜のひとり飲みにも使えそう。お気に入りの店がまた増えてしまったぞ。

2009年12月25日金曜日

beer/wine: クリスマスごはん


毎年恒例のクリスマス会です。今年は、F枝さん、H田さん、kwktくんに、日本酒友達のMG島くんも来てくれました。後からAみんも。


前菜はかるく、ほんのつまみ程度。ポルトガル産の生ハムなども。写真に撮り忘れたけど、サラダも作りました。


鶏は中はしっとり外はパリパリをめざして、なかなかよいでき。付け合せに根菜類をオーブンで焼いたんだけど、ちょっと焼きすぎてしまった。詰め物はローズマリー、タイム、国産レモンです。


お酒は、最初にスパークリングワイン、そのあとはHさん持ち込みのビール、ココファームのミレニアム記念ワイン、ボルドーの赤、と、今回は比較的気軽な感じでした。


ゆるゆるとおつまみモードで深夜まで。


最後に、MG島くんのおみやげ、サロン・デュ・ショコラのケーキをいただきました。
今日も楽しくおいしい会でした。みなさんありがとう~。

2009年12月20日日曜日

つくろう: 手前味噌10ヵ月め


去年の2月に仕込んだ味噌が、いい色になりました。1ヵ月後に半返しして、後は夏過ぎにカビとりしただけですが、立派に味噌になってくれました。わーい。いい塩を使ったせいか、あまり辛くない感じです。次はもうちょっと辛口にしようかな。

2009年12月19日土曜日

日本酒: どじょっこでふぐ三昧


シンガポールから一時帰国のNさんを迎えて、どじょっこにふぐを食べにいきました。お酒は吉之川の純米吟醸、その後はひれ酒で。つきだしの自家製塩辛がおいしかった。


今日買ってきてさばいたばかりなので、あまり薄く切れないのだそうです。厚めの歯ごたえのあるふぐ刺しもなかなかのものでした。抱えて食べたい。皮の湯引きポン酢がまた美味。


ふぐちりももりだくさん。皮の部分まできちんと食べたのははじめてかも。ふぐは開けてみるまでお腹のたぷたぷが白子なのか毒の部分なのかわからないそうですが、今回は大当たりで、こーんなに大きな白子をしゃぶしゃぶしていただけました。ひとり1個!


ふぐ以外にも豪遊しちゃった。牡蠣に、たらの白子焼きに、うに。くじら紅白盛(ミンク)に、なまずのから揚げ。いやー、大満足でした。でも、今シーズン中にもう1回ぐらいふぐ食べたいなー(えへ)

2009年12月18日金曜日

その他: 明和電機忘年会


明和電機のアトリエで開かれる忘年会に行ってきました。なんとなく関係者+知り合い+知り合いの知り合いあたりで構成されるイベント、なのかな? 私は、関係者の元関係者ぐらいのスタンス? 工場チックなアトリエの中はいろんな人でいっぱいでした。スナック菓子と発泡酒とチューハイが積んであって、適当にセルフサービスです。後からお汁粉だの焼き牡蠣だののあたたかいものも用意されました。U字溝用のブロックで作ったバーベキュースタンドはなかなかよかった。
嘉美心冬の月をおみやげに持って行きました。途中で開いたので、自分でも飲んでしまった。評判よかった。


土佐社長と、土佐会長?(元の社長)のごあいさつ(笑) チャカポコチャカポコとリズム楽器が伴奏してて、明和電機っぽさ全開。途中でパンチくんとレンダちゃん(前方にいるダンスロボット)の頭が飛びました。


オタマトーンの模範演奏もありました。私も買ってしまいましたが、音程がかなーり不安定な気がします。「社長、へた?」と思ってたけど、むしろとっても難しいんだろうな。


バヒュームの出演もありました。ただただ圧倒されました。

後はなんとなく歓談して楽しい(でも寒い)夜が過ぎていきました。参加者の半分がデザイン系っぽい個性派おしゃれさんで、もう半分がコンピュータ系っぽい黒いコートさんでした。なんというか、不思議な気分になるイベントだったなー。

2009年12月16日水曜日

日本酒: 松の屋

今年もいろいろお世話になったので、
クリスマスプレゼント&お歳暮(?)&お年始を全部かねて
ルミエール(山梨のワイナリー)のワインを持って行きました。
ひさしぶりのひとり松の屋

まずは何度食べてもおいしい香箱蟹をもらってほじくる。今年3度目だけど、自分で剥かない蟹はまたうまい(爆)
それから焼き物を少し(金針菜、うずらのたまご、レバ)。つい産地にひかれてしまって隠岐産の鯵のみりん干し、最後に本日の温かい料理だったかぶと鶏のスープ煮。先日の忘年会以来でしたが、この前よりはスープの味が濃くなってたかな。今回はしめにしましたが、しっかりつまみになる味でした。辛いわけじゃないんだけど、だしや塩分が濃いとピリッと刺激を感じるんですね。
お酒は、日置桜鍛造にごりと竹鶴きもと(黒ラベル!)。はあー、この熱さがしみるねえ。

カウンターは最初私だけだったのですが、途中でダンディなおじさまがいらっしゃいました。なんとなく会話をかわしはじめたらるみちゃんが紹介してくれて、龍勢の蔵元だったことが判明。いろいろおもしろい話を聞きました。2度ばかり竹原には行っているものの、竹鶴以外の場所を見る時間がまったくなかったので、また行く機会があったら今度はぜひ藤井酒造にもおじゃましたいものです。しかし、酒の飲みっぷりだけはあちこちでほめられる……喜んでいいのだろうか(笑) 松の屋に行くと、ほとんど十中八九会ってうれしい知り合いか、知り合えてうれしい人に会えます。

年末のおみやげに乾燥わかめをもらって帰ってきました。わーい。やっぱり大量のわかめ入りぬたですかね。30日の鍋の会の箸やすめにちょうどいいかも!

2009年12月12日土曜日

Whisky: Arranブロガーティスティング会

土曜日の陽がかげるころ、大門にある芝パークホテルバー・フィフティーンにうかがいました。目的は、Arranブロガーティスティング会に参加すること。
今年は、アラン蒸留所が15周年(若い!)ということで、様々なイベントがおこなわれているようです。その一環として、輸入元のWhisk-e(Whisky Magazine Liveの開催元でもあります)がブロガー限定でテイスティングイベントをする、ということで、わりとかるーい気持ちで(ただで飲めるぞーぐらいの^^;)応募してみたら当たってしまったのです。わあーーーい!
せっかくなので気合いを入れて、黒地の小紋にアメリカンコットンの帯で出陣。


会場に着いてみたら、予想外の小さなイベントで、なんと参加者12名(に、会社の方が3名)というアットホームサイズでした。しかもホテルのバーラウンジなので、とっても贅沢な気分。英国のお屋敷に及ばれしてるみたいなと言ったらいいすぎかな? ウェルカムドリンクのウィスキー&サワーを片手に席につきました。


最初にWhisk-e CEOのデービット・クロールさんの挨拶があった後、1時間ほどは座学で、アラン島という島の環境から蒸留所の規模や特徴、お酒の特徴など、2種類ほどのお酒をテイスティングしながらいろいろうかがいました。私はお酒の製造過程に興味しんしんなので、ものすごく興味深かったです。特に小型のポットスチル2台が並んでいる写真はもらってかえりたいぐらい美しいと思ったし、また「なるほど、そんな形なのねー」なんて細かいところを目を皿のようにして見てしまったりして。ちなみに、右がウォッシュスチル、左がスピリッツスチルです。マッシュタンが4台あるのですが、すべて木製だったりするところや、小さなポットスチルを使っているところなど、新しくても伝統を守りつつきちんとしたものを作っていこうとしているんだなあ、と感じられてとっても好印象でした。それを今時珍しい独立蒸留所としてやっているのが驚きでもあり、納得できる部分でもあり。


さて、お味の方は。まず席にはレギュラーのアランモルト10年と、15周年記念ということで今年発売したザ・ピーコック1996がありました。基本的にこちらのモルトはノンピート中心ということで、現行の10年はノンピートのシェリー樽熟成オンリー。どうやら原酒がそもそも風味が穏やかなものらしく、シェリー樽風味もほどほどに押さえられていて、とても上品に感じる味でした。正直なところ、ビビッと来るほどの強烈さはないものの、いやみのない応用の利きそうなお酒だな、と思いました。ザ・ピーコックの方はバーボン樽熟成とシェリー樽熟成のブレンド。たしかに、こっちは明らかにバニラだー。しかも同じ43度のはずなのに、明らかにピリッと来ます。違うものですね。元が穏やかな分、いろんな変化がよくわかって、こういうのも面白いなあ。
その後は他に用意されているラインナップを自由に味見。もうこのあたりからほとんど席に戻らず、スタンディングでお酒をいただきながら、みなさんといろんな話をして盛り上がりました。主催側の方々ともくだけた話ができたのがとってもうれしかったです。
で、お酒ですが、アランは様々なカスク違いを得意としているようで、シェリーカスクバーボンカスクはもちろん、ピノ・ノワールカスクマデイラカスクなどもありました。現在は販売されていないというニューポットもやはり穏やかで、「これはまた売れば売れるのに」という感じ。さらに12月だけ(毎年の蒸留の最後にほんの少しだけ)ピーテッドモルトを作るそうで、ニューポットとバーボンカスクにはピーテッドバージョンがありました。このピーテッドバーボンカスク3年というのが、いたく私の好みに合いました。普段よく飲むアイラモルトは3年なんてきつくって飲めたもんじゃないんですが、アランだとピーテッドもやっぱり品よくまとまっていて、かと言って香りもきつすぎなくて、こういうのが1本あってもいいよね、という感じだったのでした。作るのも12月だけれど、毎年の発売も12月頃限定らしいので、発売されたらがんばって入手してみようかな。


ところで、アラン蒸留所の現在のマネージャーは元ボウモアのマネージャー、ジェームズ・マクタガート氏なので、やっぱりピーティッドも得意だし、これからはもう少し増えるかもね?という話も聞きました。それはいい。いつの日かアラン島にうかがって、ウィスキーピーコック(なんと蒸留所でクジャクを飼っているのです)のアルバート君に会ってみたいものです。

長くなってしまいました。そんなわけで、とても得るところの多い、またおいしく楽しいイベントでした。それに、他のブロガー(って言うとものすごく恥ずかしいのだが)の方々と知り合えたのも収穫。ぜひまたどこかでお会いしましょう。
あ、今度のWhisky Magazine LiveでもArranのマスタークラスがあるそうですよ。これはもう行くしか!マクタガートさんも来るらしいし。(もうひとつねらっているのはダンカンテイラーだったりして。我ながらしぶい趣味だな。)

2009年12月10日木曜日

日本酒: 松の屋(それから東京麺通団)

当日になって突然松の屋で飲むことに。5時頃に電話してみたら、なんとかテーブルがとれました。この時期、忘年会で手一杯だったりすることもあるからなー。
6時集合だったのですが、ちょっと遅れて行ってみると、すでに遊穂を飲みつつ香箱蟹をつついている人たちの姿が。……いいもん、おうちでいっぱい食べたばっかりだもん……と強がりを言いつつちょっと涙目。
そこからは、リクエストを聞きながら注文係として励みました。
お食事は、レバ刺し、焼き物(レバとせせりが最高、野菜は金針菜がいい)、生野菜盛り合わせ、竜田揚げなどなどいただきました。お酒は、炭屋与兵衛、日置桜八割山田、日置桜と辨天娘の玉栄飲み比べ、竹鶴純米、竹鶴雄町って感じで飲んだかな。急にうかがっても満足でした。

さて、飲んでいるところに、二升ガールズ男子部のU島さんがふらっとやってきました。が、本日は宴会仕様だったのでカウンター席がありません。帰ろうとするのを「うちのテーブルに座ればいいよー」と引き留めて、すっかり一緒に飲んでしまいました。最後に晩ご飯を食べていないAこさんも登場したので、忙しそうだしそれを潮に引き上げました。

で、しめの人も晩ご飯の人も行けそうな場所、というと、西口にある讃岐うどんの東京麺通団かな、というわけでみんなでテクテク歩いて向かいました。今回は十分飲んだ後だったのでうどんや天ぷらをいただいただけでしたが、久しぶりに行ったら、日本酒メニューが充実していて、今度気軽に飲みに来ようかな?という気分になりました。だって、営業中いつでもおつまみ2品+お酒で500円というすばらしいセットがあって、しかも悦凱陣、竹鶴、扶桑鶴、成政なんて選択肢があるんだもん。あ、お代わりは150mlで7~800円になりますが。松の屋まで行く時間のないときや日中にささっと一杯飲むのにつかうかなー。

2009年12月8日火曜日

日本酒/Whisky: 黒龍しずく/余市1989



北陸から香箱蟹を送ってもらいました.蟹と言えば味噌と卵にしか興味がないと言っても言い過ぎではない私にとっては、究極の蟹です。しかも、市場のお店の人のサービスで立派な甘エビまで入ってました.これはもう飲むしかありません!! F枝さんが久しぶりに来てくれました.しかも、黒龍しずく(大吟醸)の一升瓶を持って。わーい!


実は前日にもこっそり食べたので、エビと蟹の写真は前日のものです。いやあ幸せな日々でした.エビは新鮮で、ワタも食べられるもの。何尾かは卵も持ってました.甘エビの卵って青いんですよね。最初は微妙な気分になるけど、食べだすとおいしいの。香箱蟹は小さいので、一人で全部行けます。もちろん脚の肉もちゃんと食べました。それから外子や内子(卵のこと)や蟹味噌をちびちびやりながら、室温に戻ったぐらいの黒龍をくぴくぴ。黒龍はおいしいと思うものと好きになれないものがありますが、さすがしずくはよかった。香りも出過ぎず、アル添ですがゆったりとした味わいが残っていました(ちなみに、その数日後に残りの2合ほどをいただいたときにはすでにちょっと甘くなってたので、やはり開けたてがいいみたい。いや、甘みが出てもおいしかったのだけれど)。先日の忘年会で気に入ったしーちゃんの料理を自己流でまねして、かぶと鶏団子の吸い物。これがまたいいつまみになるんだわ。お酒も全部飲み干してしまいたいところですが、まだ後があるので、ひとり2.5合ぐらいのところでおしまいにして。


おなかがふくれて幸せになったので、そろそろモルトの時間です。今回の主役は、やはりF枝さんが買った余市1989です。余市の原酒をバッティングした限定シリーズで、2年前に超高評価を得た余市1987から3本そろいましたが、味わいの方向性はそれぞれ違ってびっくりです。日本の蒸留所は大きい分こういう芸当ができるんだなあなんて思います。今年の余市1989は、好き嫌いはありそうな感じでしたが、とってもおいしかったです。一言で言えば豊潤。3本の中では一番ボリュームがあって、香りはドライフルーツが強くて。ゆーっくり、デザートウィスキーとしていただきたい、と思う感じでした。ついおかわりしちゃった。他にも、2年前のWhisky Magazine Live記念ボトルのPort Ellenをとうとう空にしたりと、楽しい夜でした。つまみは適当でしたが、一応メインは最近はまっている殻付きアーモンド。

そんなわけで、楽しい夜も過ぎ、F枝さんは一泊して帰っていったわけですが、

翌朝ふとんをとりあえずたたんで積んだら、すかさず猫に占領されて、3日間しまえませんでした。いやー。

2009年12月5日土曜日

日本酒: 二升ガールズ忘年会

松の屋で、二升ガールズ忘年会を開きました。と言ってもお店で公式に募集したというわけでもなく、有志で「忘年会したいねー」と言って企画したら、しっかり20名集まったという。そういうおふざけ企画だったので、お店では料理だけを用意してもらい、お酒はそれぞれ、みんなに飲ませてみたいものを持ち寄ることにしました。さて、どうなったかと言うと。


見よこの酒の林を。一升瓶メインで40種類も集まりました。味見だけでも全部はとても無理って感じ。そのうえ、ワインもシェリーもベルギービールも、なんとスピリッツまであるし。
日本酒の燗つけも基本セルフサービスだったので、あちこちで誰かが新しいお酒を開けたり燗にしたりするたびに「ほしいひとー」という声が聞こえます。すると、「はーい」という返事と共に持っているおちょこのお酒を飲み干して(一応自制して少しずつにしてました)もらう、というのをくり返したら、かなーりいい感じに酔っぱらいました。日本酒では、やっぱり田酒大吟醸の燗がよかったです。I色さんありがとうございました!自分の持ち込んだ日置桜無垢の酒2003BYも、冷やだと「ごめんなさい」って感じでしたが、ひねのないきれいな熟成で、燗にすると日置らしい堅い味わいが出てなかなかのものでした。その他の酒では、T野さんのシェリー(特にマンサニージャ)と、H田さんのホットビール(ベルギービールベースで、燗して飲む)がおもしろかったです。ホットビールは、モールワインみたいなべた甘い感じがなくて、普通においしくいただけました。
お料理もいつものごとくとってもおいしかったです。割と最初のころに鶏つくね(だと思う)とカブの汁物が出たのがとても気に入りました.こういうものを先にいただいておくと、お酒を飲んだ後が楽なんだよねー。さすがわかってるなあ。あとで出たぶりしゃぶもおいしかったのだけれど、その頃になるとすでにもう自席になんかいないでふらふらしていたので、ちょっとしか食べられなかったのが残念。

という感じで、いろいろ盛り上がって、みなさんは二次会へと繰り出していったのではありますが、私は自制して1次会で帰りました。いやあ楽しかった。こういう「何が飛び出すかわからない」イベントもたまには楽しいものですね!
最後に、K間さんが作ってくれたお酒一覧リストを転載させていただきます。いまでもまだ松の屋に残っているお酒もあるかもしれないよ?

○日本酒
1, Michelle 純米酒 製造年月20年6月(長野・伴野酒造株式会社)
2, 旭菊 純米古酒 特別純米 山田錦・麗峰(55%) 日本酒度+3 7BY 製造年月20年2月(福岡・旭菊酒造株式会社)
3, 旭菊 大地 純米 山田錦(60%) 7号系 製造年月19年8月(福岡・旭菊酒造株式会社)
4, 伊予の雪 三年氷温 純米生吟醸(55%) 製造年月21年10月(愛媛・亀岡酒造株式会社)
5, 伊予の雪 純米生大吟醸 (50%) 9号酵母 日本酒度+6 製造年月21年10月(愛媛・亀岡酒造株式会社)
6, 花おぼろ 純米 桃色にごり酒(65%) 製造年月19年3月(石川・合名会社中島酒造店)
7, 花巴(はなともえ) 純米吟醸 高砂屋(50%) 製造年月21年11月(奈良・合名会社御芳野商店)
8, 会津錦 純米にごり酒(70%) 製造年月21年11月(福島・合資会社会津錦)
9, 御前酒 美作(みまさか) 純米作り(65%) 製造年月2009年4月(岡山・株式会社辻本店)
10, 車坂 純米大吟醸酒 兵庫県特A産山田錦(50%) 和歌山酵母 製造年月15年5月(和歌山・株式会社吉村秀雄商店)
11, 小笹屋竹鶴 生もと 無濾過 純米原酒 仕込み35号 八反錦(65%) 無添加 2004(平成16)酒造年度  製造年月18年10月(広島・竹鶴酒造株式会社)
12, 睡龍 純米 涼 山田錦・アキツホ(65%) 15BY 製造年月18年9月(奈良・株式会社久保本家酒造)
13, 成政 雄山錦 純米 雄山錦(70%) 16BY 製造年月2009年10月(富山・成政酒造株式会社)
14, 成政 雄町 特別純米 雄町(60%) 16BY 製造年月2009年1月(富山・成政酒造株式会社)
15, 清酒 隠岐誉 建武の御酒(けんむのごしゅ) 製造年月21年10月(島根・隠岐酒造株式会社)
16, 生もとのどぶ 瓶燗 仕込み20号 山田錦・アキツホ(65%) 日本酒度+11 17BY 製造年月19年4月(奈良・株式会社久保本家酒造)
17, 鷹勇 純米吟醸 強力の里 なかだれ 強力(50%) 協会9号 日本酒度+3.5 H13BY 製造年月19年12月(鳥取・大谷酒造株式会社)
18, 竹泉 大吟醸 八百壱拾伍號(38%) 日本酒度+4 製造年月2008年8月(兵庫・田治米合名会社)
19, 天青 風露(ふうろ) 特別本醸造 無ろ過生原酒 しぼりたて おりがらみ 五百万石(60%) 製造年月2009年12月(神奈川・熊澤酒造株式会社)
20, 天野酒 純米生もと 無濾過加水生 五百万石(60%) 日本酒度+6.0 酵母無添加 製造年月21年2月 蔵出年月21年8月(大阪・西條合資会社)
21, 田酒 純米吟醸(50%) 16BY 製造年月17年10月24日(青森・株式会社西田酒造店)
22, 田酒 純米大吟醸 山田錦(40%) 16BY 製造年月17年11月(青森・株式会社西田酒造店)
23, 田酒 純米大吟醸 山田錦(40%) 17BY 製造年月18年10月(青森・株式会社西田酒造店)
24, 田酒 純米大吟醸 山田錦(40%) 18BY 製造年月19年11月(青森・株式会社西田酒造店)
25, 杜の蔵 黒田城 大手門 純米吟醸 糸島産山田錦(50%) 日本酒度+3 製造年月2009年4月(福岡・株式会社杜の蔵)
26, 東長(あずまちょう) 慶紋 純米 自社栽培山田錦(59%) 製造年月2007年10月(佐賀・瀬頭酒造株式会社)
27, 日置桜 無垢の酒 純米吟醸生原酒 あらばしり 鳥取県気高町産山田錦(55%) 9号酵母 日本酒度+6.5 製造年月2003年3月(鳥取・有限会社山根酒造場)
28, 遊穂 純米酒 山おろし純米 麹米:石川県五百万石(60%)・掛米:石川県能登ひかり(55%) 日本酒度+2.5 17BY 製造年月21年1月(石川・御祖酒造株式会社)
29, 國権 純米にごり酒 山廃仕込み(60%) 製造年月21年8月(福島・國権酒造株式会社)
○蒸留酒類
30, エフェン ウォッカ(オランダ)
31, ビールブロム ベルギージン(ベルギー)
○ワイン類
32, Dama de Naveran, Extra Brut, Cava 2005(スペイン)
33, Quint A・DO SOQUE Reserve 赤ワイン(ポルトガル)
34, ますかっとべりーA 2007(山梨)
35, アモンティリャード・ラ・シガレラ シェリー(スペイン)
36, サンレオン・レゼルバ・ド・ファミリア シェリー(スペイン)
37, ドメーヌ・デュ・ペンロア ボジョレーヌーヴォ 2009(フランス)
38, 原価133円の生協りんご果汁(うっかりワイン酵母入り)(日本)
○ビール類
39, シメイ グランドレザーブ(ベルギー)
40, リーフマン・グリュークリーク? ホットビール(ベルギー)

2009年11月15日日曜日

wine: Novello そして歌舞伎と着物と日本酒の話

歌舞伎座で、忠臣蔵の四、五段目、七段目、十一段目を見てきました。同行者はるみちゃん。歌舞伎の感想などは頭の栄養ブログの方に後で書きます。、チケットがとれなくて3階B席12列6番という、かなり悪い席だったのだけれど、花道のスッポンの上に立つシーンは役者さんの上半身ぐらいは見えてうれしかったです。福助のお軽がかわいくてよかったなあ。
歌舞伎の後は、もうすっかり定番になってしまった三笠会館1階のイタリアンのお店へ。毎月のように入り口のドアを開けてくれるドアマン?のおじさんが休憩だったのかお休みだったのかでいなかったのが、微妙にさびしい。秋っぽいメニューになっていて、エスカルゴとジャガイモのソテーなどがおいしかった。イタリアワインの新酒Novelloは解禁が11月6日ということで何種類か出ていて、モンテプルチアーノ種を使ったものをいただいてみたら、ヌーボーらしいいちごっぽい香りにスパイスっぽさも混じって、味もなかなかしっかりしていて、おいしかったです。「いいボジョレーヌーボー」並みの満足度でした。Novelloってボジョレーヌーボーよりずっと安いんですよね。そう考えると、イベント性を無視したらこっちのがいいかも……。
るみちゃんと2人だと、話題はたいてい日本酒と着物が中心。今日も熱い日本酒談義とかぬるい着物トークとかを楽しみました。内容はオフレコB)

さて、本日は着物でしたが、テーマは昭和の奥様おでかけ編、かな? 紺地に蝶柄の大島に、茶に洋花柄と小豆色の腹合帯をひきぬき結びにして、外では細かいドット柄の薄茶系の柔らかい羽織。象の帯留め。自分なりの渋カワをイメージしました。以前から、昭和前期(戦前)っぽいという指摘は受けてましたが、最近自分でも意識するようになりました。なんていうか、大正ロマンほどいっちゃっているわけでもなく、戦後ほどおとなしくもなく、現代物ほど上品でもない、節度をもちつつ楽しんで自由におしゃれをしている感じが好き。逆に言うと、がんばっても垢抜けなさからは逃げられない感じですが。顔つきや体つきもその辺がなじむみたいだし……^^; 言ってみれば、横溝正史的な方向性です。
次回の着物は来週末のお酒の会の予定。今度はベタベタに戦前の中流の娘さんデート編って感じで銘仙の羽織を主役につくってみたいと思います。ああ着物って楽しい。歌舞伎を見ると、さらに江戸的なものも気になります……というわけで、その次は縞に挑戦したい!

2009年11月11日水曜日

日本酒: 江戸一

半年間酒ぶろぐを書いていなかったのですが、復活に向けてなんとか最初の第一歩。

先日松の屋でたまたま会って盛り上がったYさんとMさんと一緒に、大塚の江戸一に行きました。おふたりは何度も行っているのですが、私は初めてなのでドキドキ。以前大塚南口にはよく来ていたのに、存在を全然知りませんでした。まあ当時は日本酒なんてあんまり飲んでいなかったので。

さて、江戸一はコの字型の大きなカウンターが有名ですが、3名だったので奥のテーブル席になって、ちょっと緊張がほぐれました。お酒は樽酒が2種類と、純米酒が8種類ぐらい? それに本醸造が10種類。ビールはエビスでした。まずは白鷹の樽酒からはじめて、いろいろめぐって、また白鷹に戻って。徳利は8勺ぐらいのサイズかしら。おつまみもいろいろあって、どれもそんなに大きくないのでいろいろ楽しめました。こち刺焼きたらこ(大根おろしと一緒にいただく)がよかったな。あん肝は普通。2時間以上のんびりして、もちろんその間お酒とつまみは切れることなくだったので、いい気分になりました。わりと気軽に使えそうなお店に感じて好印象でした。

その後西巣鴨駅すぐ上のウノへ。A3出口上のビルに入っているイタリア料理屋さんで、Mさんが以前アルバイトをしていたのだそうです。前菜盛り合わせとピザ、牛肉トマトソース煮(だっけ)に、プロセッコと赤ワインを1本ずつ。ほとんど全部Mさんにおまかせしちゃったのですが、どれもおいしくて、盛りもたっぷりで、とっても楽しかったです。今度はちゃんと最初から来てもっとたくさん食べてみたいなあ。

というわけで、楽しい夜でした。YさんMさん、またよろしくね~。

2009年6月22日月曜日

ランチ: すだち亭 at 西日暮里


JR西日暮里駅近くの焼肉・韓国料理店すだち亭でランチ。スンドゥブチゲです。キムチなどの小皿にごはんがついて、セルフサービスのコーヒーまであっておなかぱんぱん。
すだち亭は便利なところで味も悪くないので夜もたまに通っています。ポッサムキムチがゴージャスで好きだな。でも最近、そもそも焼肉なんて年に2回ぐらいしか行かないからなあ。

2009年6月20日土曜日

sherry: しぇりークラブ at 銀座


しぇりークラブの、フェスタ・デ・しぇりークラブに行きました。スペイン原産の酒精強化ワイン、シェリーですが、実はこのお店が世界一の品揃えなんだそうです。日本ってすごい。
以前から好きで飲んでいたシェリーだけど自宅で開けるのは一度に1,2がいいところ。いろいろ飲み比べしてみるにはイベントが一番というわけで、ほぼ毎月開催のフェスタに参加することにしました。さまざまなシェリーが(用意してある分は)飲み放題、料理はビュッフェで、フラメンコもあります。二升ガールズ着物でゴーのみんなと一緒だったので気後れなし……と言いたいところですが、「女性は早めに行くとフラメンコ衣装を貸してもらえるよ」という言葉に載せられて、早い時間におずおずと一人でうかがいました。でもそのおかげで、衣装が選び放題。しかもフラメンコをやっている方と衣裳部屋であったので、髪飾りなんかもいい感じにつけてもらったりして。


お店は2階と3階で、2階がバー(ボトルシェリーが並んでいる)とダンス会場、3階がビュッフェとテーブル席という構成。テーブルはあまり多くなかったので、ゆっくり食事するのは難しそうでした。
まずは3階に上がって、ベネンシア(ひしゃく)で樽のシェリーをグラスに注いでもらいました。フィノ。ベネンシアドール(ベネンシアを使う職人)かっこいいなあ。ここでやっとみんなと合流。


左が3階、右が2階の様子。でもこの後人がどんどん増えて、もっとにぎやかに。
とりあえずおなかにものを入れたら、さっそく2階に向かいます。
一緒にいったみんなの中にも、主に3階でのんびり飲み食いする人、主に2階で飲む人、フラメンコを楽しむ人といろいろ別れて好き勝手。私、二升ガールズのみんなのそういうオープンというかゆるいところが好きです。


いただいた中から主なものの写真を。
いまいちきちんと銘柄を把握できなかったので、個別データはなしで。
まずは珍しいものから、と思って、フィノ・アモンティリャードパロ・コルタドをいただき、そのあとはアモンティリャードオロロソを片っ端から。やっぱりまだ舌がシェリーには慣れているといいがたいので、たくさん飲むほど、個々の違いよりも全体を通したシェリーらしさが感じられるような気がしました。主に食後酒とされるオロロソでも、やっぱりさっぱりした酸味があるので、するする飲めちゃうんですよね。
もちろん、スイート、クリームと言った甘いものもたくさんあって人気でしたが、私は甘い酒はことごとく苦手なのでパスしました。

途中でフラメンコを聴いたり見たり踊ったりとすっかり楽しんで、でも大体の時間はバーカウンターに張り付き状態で、演奏を終えたギターやカンテのミュージシャンの方々とお話もできたりして、とってもすてきな時間を過ごしました。
お開きになったころにはもうちょーーーーーーいーーーーきぶんーーーーーだったので、着替えに時間がかかっちゃった。一応2次会も行って、悪くない店だったのは覚えているのですが、お酒の味なんて全然わかりませんでした。よくないなあ。反省。


しぇりークラブの衣装をお借りして。踊れないのでちょっと地味めなのにしてみました。あんまり写ってませんが、布地をたっぷり使ったロングスカートがいい気分でした。