2008年11月21日金曜日

Portugal3: じっくりCoimbraその1

時差ぼけのため、日本では考えられないようなまともな時間に目が覚めます。しかし、ポルトガルは夜の国。朝なんて誰も外に出てないよ。私の今日の予定は、まずお店が確実に開いている平日のうちに全体の把握をしたり交通機関の確認をしたり、今後の朝食やおやつを買えるような店を見つけたりすること。yuoが昼ぐらいまではつきあうというので、のんびりと朝の支度をしたりお風呂に入ったりして、街に出かけました。ホテルは、繁華街から大学(山のてっぺん)を経て、反対側にちょっと下ったあたりにあります。大学まで10分、そこから下まで15分という感じでしょうか。
インフォメーションで地図をもらってから、ポルトガル用のコンセントプラグアダプタが足りなかったので、とりあえずそれを探しながら繁華街をうろうろ。歩道のみのメインストリートの両端に広場があって、川側の開けた広場は銀行などがあってビジネスっぽさがちょっとただよっています。反対の端の広場は大きな教会の正面で、その周辺はマーケットな感じに小さな店が建てこんでいます。教会の裏手に大きめの道路が走っていて、その道路沿いに市場とエレベーター(下から大学のあたりまで一気に登れる)がある、という感じ。マーケットはメインストリートと並行した1段低いあたりにまで広がっていて、その外側に駅があります。書店やCD屋はメインストリートにしかなく、マーケットにはやたらと靴屋や雑貨屋やリネンショップやカフェやレストランがあって、中にポートを売り物にした酒屋があったり小さなパン屋があったり。曜日限定らしい屋外マーケットや骨董市があったり。直径300mぐらいの小さな繁華街なので、1日で地理に精通。
英語が笑っちゃうぐらい通じないので(もっとイタリア語をがんばっておけばいろいろ通じたかも)yuoの絵心にてプラグアダプタを入手しました。それから、がんばってレストランの看板の「本日のメニュー」を解読しながらランチをいただくお店を探しました。結局、O Serenataという比較的こぎれいなポルトガル料理屋に決定。

ランチは、本日のスープが1ユーロ、メイン(魚2品肉2品から選択)が6ユーロという感じです。スープとメイン(yuoは子牛の炊き込みご飯、私はすずきのグリル)、赤ワインをハーフボトル(これは2ユーロ)をいただきました。すずきがおいしーい! 塩かげんがばっちりで、ペロリと食べました。ワインもハウスワインとは思えないしっかりした味で満足。最後にカフェ(コーヒー)をもらって満足でした。
yuoと別れて、今後の観光や生活のために、まず交通機関の把握から。Coimbra内の移動は徒歩かバスかタクシーです。いくらタクシーが安い(町中なら5ユーロもあれば十分)とは言えひとりではもったいないので、バスの案内所に行って回数券(11枚で6ユーロ)を買いました。ついでにバスのルートマップももらって、どのバスでどこに行けるかをしばし検討。ふむふむ。平日はいいけど、土日はろくにバスが走ってないみたい。うーむ。
続いて駅まで歩いて、今後遊びに行きたい町いくつかに行くための列車スケジュールを確認。ついでに駅のトイレに行ったら、個室に入るのに50セントもするのに便座のない悲しいトイレだったので、もう使うまいと決心(ちなみに一般的にカフェやレストランのトイレはたいていとても清潔でよかったので、公共トイレに行くぐらいならカフェで1ユーロもしないコーヒーを飲んだ方がずっとお得です。鍵開けてもらわないと入れないことも多かったけど)。それからマーケットをぶらぶらしながらはかり売りのりんごみかんを買い、さっき通りかかったときに評判がよさそうだったパン屋で甘くないのや甘いのやパンを4種類ぐらい買って、その袋をぶらさげて郊外の長距離バスターミナルに向かって歩いて行きました。

郊外と言っても、教会の広場からせいぜい500mぐらいらしいのですが、マーケットを抜けるとすぐに広い通りに大きなビル(おそらくマンション)が建ち並ぶ、無味乾燥な地域になります。歩いていても楽しくないし、車は多いし。やっとバス停にたどりついて今後行くかもしれない町へのバス時刻表をもらったらもうくたびれてしまって歩く気が失せていました。路線バスで帰ろうとして時刻表を見たら、すぐ5分ぐらいで来そうだったのでバス停で待つこと…20分。「なんで来ないの?」と泣きそうになったころに目当てのバスが来たのでほっとしました。後で気づいたのですが、どうやらここの路線バス時刻表は始発の停留所出発時刻が書いてあるようです。そこから自分のいる停留所までの時間を足して考えないといけないんですね。住んでいる人はもうよくわかっているようで、バスの来る2分前ぐらいに急に人が増えるのでした。

ホテルのすぐ目の前のバス停でバスを降り、ホテル並びの雑貨屋でペットボトル入りの水やナッツ、チョコレートなどを買い込んで、夕方には帰ってきました。もうくたくたでちょっとベッドで一休み…
…目が覚めたら8時でした!!! ポルトガルは夜の国ですが、yuoの参加している合宿の参加者たちはほぼ非ポルトガル人なので夜はそんなに遅くありません。あわてて合宿のハックルームに行ってみたら部屋の中が閑散としていて、もうみんな食事に行ってしまったという話。yuoともう一人フランス人のメンバーと一緒にとりあえず下まで降りてほかの人たちに連絡をとってみることに(国際携帯って、ほんと便利ですよね)。どこに行けばよいのかよくわからずにしばしさまよったあげく、結局みんなのいるレストランが例の教会の広場にあることがわかって拍子ぬけでした。我々がついたころにはもうみんな食事が終わりかけていましたが、ワインを飲みながらつきあってくれました。ありがとう!

で、まず前菜で登場したチーズを食べながら料理を検討。このチーズがフレッシュでちょっと酸味のあるところが食べやすくて、よかったです。前菜としてちょうどいい感じ。yuoはあんこうのリゾット、私はシャンファーナというヤギのワイン煮をいただいて、赤ワインを飲みました。どちらももろポルトガル料理。特にヤギはコインブラ周辺の名物だそうです。牛に似ていつつ臭みがなくて食べやすかったです。量もすごかったけど、肉はすべて食べきりました。我ながらよく入ったもんだ。ワインはアレンテージョ地方のものでした。リスボンやコインブラのレストランでは全体的に、カジュアルな赤ならアレンテージョ地方のもの、もっと重いものならドウロ地方のもの、という品ぞろえが多いようでした。

食後、みんなと一緒にぶらぶらとhacking roomに戻り、夜中までハックしている人たちに改めて感心しながら自分はぼーーーーっとして(今思うと先に帰ればよかった。ひとりでもあの道ならこわくなかったのに)、yuoが一段落つくのを待ってホテルに帰りました。ついたら、ほぼ即落ち。おやすみなさーい。

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