2008年7月5日土曜日

whisky: AもPもまとめてたのしむ会


Bar DeuceN's collection共催の、AもPもまとめてたのしむ会に行ってきました。すなわち、アイラモルトのArdbegPort Ellenを、同じボトラーのシリーズで飲み比べしちゃおう、という企画。きゃー。夢みたい。会場は、いつものとおり西新宿のPPRです。
まず、登場したモルトは以下の通りでした。

[Port Ellen]
- G&M Connoisseurs choice 1980-1999 40%
- ADELPHI 1975-1999 56,0%
- The Mcgibbon's PROVENANCE 1982-2002 43%
[ARDBEG]
- G&M Connoisseurs choice 1978-2000 40%
- ADELPHI 1978-1997 56,0%
- The Mcgibbon's PROVENANCE 1990-2000 60,6%

同じボトラーのものが、AとPと同時に出てくるという、このぜいたくさ。
Connoisserus choiceはどちらもちょっと意外な味で、Pなんて「え、アイラ?」みたいな柑橘系のさわやかさがありました。Aは、なんというか、しぶい感じ。けっこうおいしかったけど。
私も気に入って参加者もみんな評価していたのがADELPHIの2本。どちらも、がっつりイメージ通りで、うまみたっぷりいぶしたっぷりでした。
PROVENENCEは、どちらもシェリー樽風味が強めで、あんまり好きではなかったですが、Aの方はアルコール度数の強さもあって、好きな人は好きそうな筋肉もりもり感でした。て、とてもモルトの感想とは思えないようなことを書いております。やっぱりボトラーの性格ってあるものですね。主にどの地域向けか(イタリア向けは案外個性が強いとか)というのもありそう。

会の後半でNさん(N's collectionオーナー)に、CCのP(略語だらけ)がいい感じになってきたよ、とお聞きして、ついおかわり(別料金)。たしかに、空気に触れたせいか、最初のとがった香りが落ち着いてオイリーさも出てきて、アイラらしさが増していました。これなら、かなり好き。


会は、いつもながら、たのしーい雰囲気。おまけのハーフパイントのビール(これはバス)をいただきつつ、もちろん水も飲みつつ、モルトを飲み比べます。参加のみなさんのおみやげも毎回ゴージャス。手作りのコーンドポークあり、定番(Ardbegには絶対)の塩うにあり(残り、おみやげにいただいてしまいました。ありがとうございます)、巨大なステーキ肉あり、おいしい自家製パンあり、入手困難という花畑牧場の生キャラメルあり。我々は今回は北海道から取り寄せた羊の心臓スモーク羊ベーコンでした。そのまま切ってつまみになるベーコンが大好評。羊の味はやっぱりモルトによく合います。


こんな差し入れもあったので、モルトの後に味見してみました。イングランド・ノーフォークにあるSt. Georges蒸留所のニュースピリット(蒸留直後で樽に詰める前のウィスキーの素)です。ピートを焚いていないnon peatedタイプ。この蒸留所はかの有名なIan Henderson(前のLaphroaig蒸留所長)がマネージャーなので、みんなちょっと注目。
さて、お味のほどは。今まで試したことのあるニューポットは、どれも飲めたもんじゃなかったのですが、これはまろやかで普通に飲めます。ちょっとニューらしいぬめりのある香りがあるけど、大丈夫。たしかに、売っているだけのことはありますね。でもよく考えたら、ピートも使ってないし、大麦焼酎ってことじゃないですか。だから飲みやすいんじゃないかなんて、ちょっと考えてしまいました。うわさでは、2006年にできたばかりでまだ売り物がないからこんな手を使ってきたんじゃないか、という話も。まあ、蒸留所まで出かけてニューポット試せる機会なんてほとんどないから、多くの人にはよい勉強なのでは。


楽しく盛り上がったところで、何人かで赤坂のソルロンタン専門店一龍へ。1年ぐらい前から「ここのソルロンタンはおいしいよ」と言われ続けていて、とうとうやってきました。黙っていても小皿が並ぶ韓国方式がうれしいです。チヂミとかチャプスイとか、名前は忘れたけど柔らかくておいしい肉料理とか、一品料理もいくつかあります。そしてお楽しみのソルロンタン(牛テールスープ)。うん、体にしみわたる味! 飲んだ後にはとってもうれしいメニューでした。また来たい!

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